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上関埋め立て 中電に補足説明要求

 山口県は24日までに中国電力が申請した上関原発計画の建設予定地の埋め立て免許延長に関し、中電に補足説明を求める文書を送付した。中電が回答するまでの間、審査は中断する。11月上旬とみられた最終的な可否判断が遅れる可能性も出てきた。

 県港湾課によると、23日にA4判数枚の文書を広島市中区の中電本社に郵送。県は具体的な内容は明らかにしていないが、主要建物用地の地盤高を海抜10メートルから15メートルに5メートルかさ上げする設計変更などに追加的な説明を求めているとみられる。

 県の内規では埋め立て免許の延長手続きは32日以内をめどに事務処理する。中電の今月5日の申請を受け、県は11月上旬にも可否の判断をするとみられていた。照会の影響で審査がずれ込む可能性も出てきた。中電の県への回答期限は3週間を目安としている。

 山本繁太郎知事は免許延長の「不許可」を明言しており、今回の照会は県の方針転換を示すものではない。県港湾課は「照会は適正審査に必要な手続き。不明な点があれば照会する」と説明している。(金刺大五)

(2012年10月25日朝刊掲載)

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