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ICAN川崎氏「核廃絶できる」 福山

 ノーベル平和賞を受ける非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))国際運営委員の川崎哲(あきら)さんが3日、福山市佐波町の市人権交流センターで講演した。世界人権宣言69周年記念広島集会の一環で、約200人が聞いた。

 川崎さんは、7月に国連で採択された核兵器禁止条約について「国際法の確立は大きな一歩。核兵器は廃絶できる」と強調した。交渉会議に参加しなかった日本政府を批判し「核の傘は、米国の核兵器使用の容認につながる。それでいいのか」と訴えた。

 核実験が実施されたタヒチやマーシャル諸島などの人々との交流も写真を交えて紹介。10日にノルウェー・オスロで開かれるノーベル平和賞の授賞式に向け「受賞が廃絶に向けたスタートにならなくてはならない。さらに活動を前に進める」と力を込めた。(福田彩乃)

(2017年12月4日朝刊掲載)

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