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[イワクニ 地域と米軍基地] 米C2輸送機 岩国到着 事故同型の1機 厚木から

 米軍岩国基地(岩国市)へ厚木基地(神奈川県)から空母艦載機が移転する計画で、米海軍のC2輸送機1機が5日、岩国基地に到着した。移転予定だった2機のうち1機は11月に墜落事故を起こしており、在日米海軍司令部(同県横須賀市)は「これでC2の移転は完了した」としている。

 この日、厚木基地を飛び立ったC2は午後1時40分ごろ、岩国基地の滑走路に着陸した。同機は3日、空母ロナルド・レーガンから厚木へ飛来。中国四国防衛局は「早ければ4日」に到着すると岩国市や山口県に伝えていた。

 当初、2018年1月ごろとした移転時期が早まったことについて、防衛局は「米軍の運用や人員、機材の準備などの条件が整ったと考えている」とする。

 移転予定だったC2の1機は11月22日、岩国基地からロナルド・レーガンに向かう途中、東京・沖ノ鳥島沖で墜落。搭乗員3人が行方不明となった。防衛局は「米側が徹底的なメンテナンス検査をし、技術上、整備上の問題がないことを確認した」とする一方、事故原因は「引き続き米側が調査中」と説明している。

 C2の配備により、艦載機61機の移転計画はFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機2部隊(24機程度)を残すだけとなった。全体の移転は18年5月ごろまでに完了する予定。またC2は老朽化が進んでいるため、米海軍は26年までに海軍用の垂直離着陸輸送機オスプレイに全て切り替える計画でいる。(松本恭治)

(2017年12月6日朝刊掲載)

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