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核廃絶決議は賛成11カ国減 外相「幅広い国支持」

 国連総会は4日、日本の主導で提案した核兵器廃絶決議案を賛成156、反対4、棄権で採択した。賛成は昨年から11カ国減り、棄権が8カ国増えた。核兵器禁止条約に直接言及せず、核兵器の非人道性に関する表現が後退したことが響いたとみられる。

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 河野太郎外相は5日の記者会見で、日本が主導して提案した核兵器廃絶決議案が、国連総会本会議で156カ国の賛成で採択されたことについて「幅広い国々の支持を得られた」との認識を示した。

 今年の決議案は核兵器禁止条約に直接言及せず、核兵器の非人道性に関する表現も昨年より後退。賛成国は昨年より11カ国減った。

 これについて河野氏は、賛成国には米国と英国、フランスの核兵器保有国のほか、条約の採択に賛成した122カ国のうちの95カ国が含まれていると指摘。「国連に提出された核軍縮・不拡散に関する決議案の中で、日本の提案がさまざまな立場を取る国の間で最も多く支持されている」と強調した。(田中美千子)

(2017年12月6日朝刊掲載)

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