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サダコに誓う世界平和 幟町中 命日に集会

 2歳の時に被爆し、10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの命日の25日、禎子さんが在籍した広島市中区の幟町中で平和集会があった。全校生徒約240人が校内の「折り鶴の碑」前で平和の大切さをかみしめた。

 生徒は、戦争やテロなどの犠牲になった子どもたちのために黙とう。2・5メートル四方の紙で折った鶴を載せた碑に、計2千羽の折り鶴をささげた。3年生の代表6人が平和のメッセージを読み上げ、「禎子さんの思いを未来へつないでいく」と誓った。

 禎子さんが病床で回復を祈って作り続けた折り鶴は平和を願うシンボルとなっている。同中は2000年、禎子さんの思いを受け継ぐため碑を建立。以降は毎年、命日前後に集会を開いている。

 3年西村彩さん(14)は「世界平和の実現は難しいことだけれど、身近な友達を大事にすることから始めたい」と話していた。(田中美千子)

(2012年10月26日朝刊掲載)

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