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渡航費支援に募金551万円 被爆者の平和賞授賞式出席 ICANに寄贈

 ICANへのノーベル平和賞授賞式に出席する被爆者を支援するため、渡航費などを集める募金活動をしてきた恵泉女学園大(東京都多摩市)の実行委員会は6日、目標の120万円を大幅に上回る551万3229円が寄せられた、と発表した。

 同大教授や学生でつくる実行委が10月末から1カ月間、振り込みによる協力を求めるチラシを学内外で配った。全額をICANに贈り、日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員たち2人のノルウェー・オスロへの渡航や滞在の費用に使ってもらう。ICANによると、余剰分はオーストラリア、カザフスタン、マーシャル諸島から出席する核実験被害者たち3人の渡航費や通訳費などに充てる。

 実行委がこの日、同大で記者会見し、ICANの川崎哲(あきら)・国際運営委員に目録を手渡した。川崎氏は「核兵器廃絶に向けた強い思いが日本全体にあると実感した。寄せられた思いを励みに、授賞式後はさらに勢いある活動を進めたい」と感謝した。(田中美千子)

(2017年12月7日朝刊掲載)

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