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被爆者20人がオスロへ出発

 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)へのノーベル平和賞授賞式が10日にあるノルウェー・オスロへ向かう広島、長崎の被爆者20人が7日、成田空港を出発した。搭乗を前に「核兵器廃絶を訴えてきたい」「受賞の喜びを一緒に味わいたい」などと抱負を語った。

 20人は、ICANに加盟するNGOピースボート(東京)が企画したツアーの参加者。71~93歳で、広島で被爆した11人のうち7人は広島県内に住む。広島市東区の田中稔子さん(79)は「せっかくできた核兵器禁止条約が有効に働くように、被爆者として役に立ちたいとの思いから参加した」という。呉市の山中エミ子さん(83)は「現地に赴く被爆者の姿を見て、核兵器をなくそうとの思いが若い人たちに広がれば」と期待していた。

 一行は12日まで現地に滞在。授賞式をパブリックビューイングで見届け、現地のICANメンバーとの交流会などに参加する。

(2017年12月8日朝刊掲載)

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