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　岩国市の米軍岩国基地で８日早朝、滑走路運用時間（午前６時半～午後１１時）外に米軍機が離陸した。時間外運用は３日連続。同市は「市民生活に影響を与えた」としながらも、米側の要請に応じてこの日も事前公表を控えた。

　米軍機は午前６時２６分、４機が北方向へ離陸。市の騒音測定器は、基地北側の川口町で同時刻ごろに９０・１デシベル、南側の尾津町では８１・１デシベル（いずれも最大値）を観測。市には計５件の苦情が寄せられた。

　滑走路の運用時間は、基地と市、山口県、国でつくる「岩国日米協議会」で確認。時間外運用は「市に通報する」としている。米軍は７日午後５時ごろ、「任務のため」として時間外に飛行する可能性を市に連絡。市は安全対策と騒音への配慮を求めていた。

　市が把握している米軍の時間外運用は本年度５件目で、近年では２０１３年度が８件、１４、１５年度は各０件、１６年度１件。今後の公表方法について、市基地政策課は「基地との信頼関係と、運用の中身や性質を踏まえ検討する」とする。（藤田智）

（２０１７年１２月９日朝刊掲載）