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緊急車両通行へ協定 米軍愛宕山住宅エリア 岩国消防、軍と締結方針

 岩国市は8日、災害時などに消防車や救急車が同市愛宕山地区の米軍家族住宅エリアを通行できるよう、岩国地区消防組合と米軍岩国基地が協定を結ぶ方向で調整していることを明らかにした。

 市議会一般質問で答えた。7月末に完成した住宅エリアは国から米軍に提供され、通常は米軍関係者以外の車両は立ち入れない。市によると、基地側も協定に前向きなため早期に締結できる見通し。

 組合は10月、同地区の「いわくに消防防災センター」を出た緊急車両が南ゲートから住宅エリアに入り、北ゲートに着くまでの試験走行を実施。到着時間は一般道を通る場合と大差なかったという。

 一方、一般道が災害時に冠水したり、事故で通行止めになったりする事態に備え、緊急車両の限定的な通行について基地側と協定を結ぶことにした。組合と基地、市は2002年にも火災時などの相互応援協定を結んでいる。(松本恭治)

(2017年12月9日朝刊掲載)

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