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「核廃絶へ共に行動を」 オスロ ICANと被爆者交流

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))へのノーベル平和賞授賞式に合わせ、ノルウェー・オスロを訪れている広島、長崎の被爆者20人が9日、ICANに加わるノルウェーの反核NGOのメンバーと交流した。原爆被害の実態を踏まえ、核兵器廃絶へ共に行動する決意を新たにした。(オスロ発 水川恭輔)

 広島県被団協の佐久間邦彦理事長(73)=広島市西区=が登壇。原爆の「黒い雨」を一緒に浴びた母が戦後乳がんを患った体験に触れて「全ての国が核兵器禁止条約に参加するよう望む」と訴えると、拍手が湧いた。ノルウェーの参加者からは、各国の条約加盟へ議会に働き掛ける重要性を指摘する声などが出た。

 20人は、ICANに加盟しているNGOピースボート(東京)のツアーで訪問中。この日の交流には、授賞式に招かれた日本被団協の2人も参加した。

(2017年12月10日朝刊掲載)

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