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[イワクニ 地域と米軍基地] 低空飛行騒音 測定器増設へ 

 中国四国防衛局は14日、米軍機の低空飛行訓練による騒音の状況を把握するため、広島、島根両県に新たに騒音測定器を2カ所ずつ設置すると両県に通知した。国による両県への測定器の設置は4カ所増えて計13カ所になる。両県が国に増設を要請していた。新たな機器による測定は来年4月からの見通し。

 設置場所は、広島県安芸太田町と北広島町、江津市と島根県川本町で、いずれも西中国山地の米軍の訓練空域「エリア567」にある。北広島町は2カ所目になる。防衛局は「要望や目撃情報、苦情の状況などを踏まえて設置場所を決めた」と説明する。

 広島県によると、4~9月の県内の米軍機の目撃情報は814件で、前年同期比211件増。安芸太田町と北広島町に寄せられた情報は計761件で全体の93%を占める。

 国が広島、島根両県に設置済みの9カ所は、北広島町の1カ所のほか、米軍岩国基地がある岩国市の隣の大竹市と廿日市市の各2カ所、江田島市、浜田市、益田市、島根県邑南町の各1カ所。(鴻池尚)

(2017年12月15日朝刊掲載)

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