×

ニュース

低空飛行対策で連携 広島4市町、情報交換会

 米軍機とみられる低空飛行の目撃情報の多い廿日市市と三次市、広島県北広島町、安芸太田町の4市町は20日、北広島町役場で情報交換会を開いた。米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機の移転が始まった8月以降、初の開催。騒音など移転による影響を把握するため、連携を強化することを確認した。

 会合は非公開。4市町の副市長、副町長たち11人が出席した。出席者によると、各市町は本年度の低空飛行の目撃情報や騒音の状況について報告。今後の対策として「島根県側の自治体と情報交換の機会を設けてみては」「インターネットを使い、住民に目撃情報を直接入力してもらう仕組みができないか」などの案が出たという。

 北広島町で住民が10月に撮影した、岩国基地所属の米軍機による火炎弾「フレア」射出訓練の動画も確認した。

 また、4市町の要請を受け参加した県の担当者は、国が北広島町雄鹿原地区と安芸太田町役場にそれぞれ1機ずつ騒音測定器を新設することを報告した。来年4月に測定を開始する予定。

 情報交換会は昨年10月に始まり4回目。終了後、廿日市市の堀野和則副市長は「住民の安心、安全を確保するため、4市町でしっかり情報を共有していく」と述べた。(山田太一)

(2017年12月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ