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高校生平和大使 外相に活動報告 国連欧州本部訪問

 スイス・ジュネーブの国連欧州本部などで8月に核兵器廃絶を訴えた高校生平和大使が20日、外務省を訪れ、河野太郎外相に活動の成果を報告した。

 広島県内の3人を含むメンバー15人が訪問し、写真を見せながら現地での取り組みを説明した。日本政府主催のレセプションで、各国大使たちに祖父の被爆体験を紹介した広島大付属高2年小林美晴さん(17)は「被爆者の思いを橋渡しできたのでは、と実感できた」と語った。

 河野氏は「若い人が被爆者の思いを受け止め、発信するのは大切。核問題に関心を持ち続けてほしい」と期待していた。

 平和大使は毎夏、ジュネーブ軍縮会議で平和への思いを演説してきたが、今年は中国が政府職員以外の発言を認めていない会議規則を理由に中止を求め、実施は見送られた。小林さんは「演説はなかったが、大使や外交官と直接話し合う機会をもらい、核廃絶への考え方が深まった」と振り返っていた。(田中美千子)

(2017年12月21日朝刊掲載)

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