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米軍低空飛行 国に中止要請 中国3県の共産県委

 共産党の広島、山口、岡山各県委員会は26日、米軍岩国基地への米空母艦載機の移転や中国山地での米軍機の低空飛行訓練を中止するよう中国四国防衛局に要請した。

 各県の県議、市議ら約30人が広島合同庁舎(広島市中区)を訪ね、要請書を阿部俊一報道官に手渡した。議員らは、広島県北広島町の住民が15日、低空飛行訓練中とみられる戦闘機を撮影したことや、広島市や倉敷市の上空で輸送機オスプレイが相次いで目撃されていることを指摘。「米側に厳しく抗議を」「中国地方はオスプレイの訓練場になったのか説明を」などと求めた。

 防衛局側は「安全面を最大限考慮し、住民に不安を与える訓練をしないよう米側に申し入れる」と応じた。

 また議員らは、導入が決まった地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備先の一つに萩市が挙がっていることに関し、検討状況の説明を求めた。防衛局側は「配備先はまだ決定していない」と述べるにとどめた。

(2017年12月27日朝刊掲載)

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