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福山空襲の恐怖語る 体験者9人、霞小児童に

 1945年8月8日の福山空襲の体験者9人が2日、福山市の霞小で6年生52人に当時の状況を語った。空襲体験者が年々減る中、食品卸業藤井弘一郎さん(74)=野上町=が体験者に協力を求めた。

 9人は午後10時25分ごろから1時間で、焼夷(しょうい)弾4035発と集束爆弾1666発が投下されたと説明。「昼のように明るかった。バケツの水を頭から掛けて何度もこけながら逃げた」と振り返った。

 校庭で畑仕事ばかりさせられたことや、竹やりで人を突く練習をさせられていたと話し「勉強できるのは幸せなこと。しっかり勉強して平和な世界を築いてください」と呼び掛けた。

 河本伊吹君(11)は「爆弾が降り注ぐなんて恐ろしい光景。戦争は二度としてはいけない」と話した。(東谷和平)

(2012年11月3日朝刊掲載)

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