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芋煮で被災地エール 広島で留学生会館まつり

 留学生が地域と交流する「留学生会館まつり」が4日、広島市南区の市留学生会館であった。福島第1原発事故の被災地から県内に避難している人を支援しようと、市内の留学生13人が、東北地方の郷土料理の芋煮を作って販売した。

 芋煮は、サトイモを中心に野菜や肉をふんだんに使うみそ仕立ての煮込み料理。13人は、ひろしま福島県人会(島田兵二会長)のメンバーとともに前日仕込んだ300食を、1杯300円で提供した。収益は、避難者の生活を支援する同県人会に全額寄付する。

 13人は震災後、それぞれ福島県で農作業のボランティアを体験している。市立大3年マドリン・シェパードさん(21)=オーストラリア出身=は「放射性物質の検査をクリアした食べ物は安心。被災地の風評被害がなくなるよう応援し続けたい」と話していた。(門脇正樹)

(2012年11月5日夕刊掲載)

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