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広島・沖縄・福島 「核と憲法」問う 9条の会がつどい

 広島県9条の会ネットワーク(広島市中区)は、広島市中区の原爆資料館で憲法のつどいを開いた。東京大大学院の高橋哲哉教授(哲学)が「広島・沖縄・福島をつなぐもの」をテーマに講演した。

 約300人が参加した。高橋教授は、広島と福島、核兵器の持ち込み疑惑がある沖縄について「核の脅威にさらされた点でつながっている」と指摘した。

 沖縄の米軍施設の集中と原発は「ある人の利益のために別の人の犠牲が必要になる、犠牲のシステムだ」と強調。「憲法で保障される人権を侵害するシステムで、憲法違反の疑いがある」と訴えた。

 冒頭に平和を願う詩を朗読した医療事務員高橋美香さん(30)=安佐南区=は「子どもや弱い立場の人が犠牲にならず、安心して暮らせる仕組みが必要と感じた」と話していた。

(2012年11月5日夕刊掲載)

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