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南米被爆者運動のリーダー 森田隆さんが語る会 31日

■記者 森田裕美

 ブラジル被爆者平和協会(旧在ブラジル原爆被爆者協会)の森田隆会長(84)を招き、被爆体験や南米の被爆者運動の先頭に立ってきた半生について聞く会が31日午後1時から、広島市中区の原爆資料館東館である。

 森田さんは被爆者を無料招待した非政府組織(NGO)のピースボートの地球一周の船旅に参加し、広島に里帰り中。その機会に合わせ、広島の在外被爆者の支援者らが講演を企画した。

 憲兵だった森田さんは爆心地から1.3キロで防空壕(ごう)の仕上げ作業中に被爆し、大やけどを負った。1955年にブラジルに移住し、84年に在ブラジル被爆者協会を設立。日本の被爆者との援護格差をなくすよう訴え続けてきた。森田さんは「生涯をかけて実感している戦争の愚かさや核の恐ろしさを若い世代に伝えたい」と話す。資料代500円。高校生以下は無料。

(2009年1月22日朝刊掲載)

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