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フィン事務局長来日 首相との面会 政府断る

 ICANは15日、ベアトリス・フィン事務局長と安倍晋三首相との面会が、日本政府から断られていたと明らかにした。

 ICANは昨年12月下旬から2度、フィン氏が初めて訪日するのに合わせ首相との面会を求める文書を官邸へ送っていた。しかし今月14日までに外務省を通じて「日程の都合が合わず面会できない」との返答があったという。

 フィン氏は15日、滞在中の広島市で報道陣に「大変残念に思う。広島、長崎で起きたような被爆の惨状が世界で繰り返されないようにするための話をしたかった」と述べた。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「日程の都合上難しかった。それ以上でもそれ以下でもない」と説明した。

 フィン氏は12月の平和賞授賞式で演説し、各国へ核兵器禁止条約に参加するよう訴えた。今月12日に来日し、首相には条約への参加を直接働き掛ける考えだった。16日は東京で、各政党の代表者との討論集会などに臨む。

(2018年1月16日朝刊掲載)

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