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学校など上空 米軍機か 三次市、情報収集の態勢強化

 6日午前10時25分ごろ、広島県三次市作木町中心部にある小、中学校や保育所の上を飛行する米軍機とみられる航空機が目撃された。増田和俊市長は再三にわたる学校施設上の飛行を問題視。低空飛行の目撃情報が迅速に自らの元へ集まる態勢を整え、状況に応じて抗議する考えを示した。

 作木中の中菊薫校長によると、灰色の航空機1機が西から東方面に飛び去ったという。爆音が響いたが、子どもは施設内におり、直接の影響はなかった。

 同町では昨年12月とことし9月も学校施設の上を通る航空機が確認された。爆音の大きさなどから、市は今回の飛行は「過去2回より高い位置を飛んだ」とみて、米軍に直接は抗議しない。

 しかし、日米合同委員会の合意で「妥当な考慮を払う」とされている学校上空での再三の飛行については、県に中止を米国と国に求めるよう要請した。増田市長は「学校上空の飛行は遺憾だ。容認できない」と憤る。今後、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練についても監視を徹底する。(桜井邦彦)

(2012年11月7日朝刊掲載)

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