×

ニュース

フィン事務局長の訪問「若者に好事例」 広島市長が評価

 広島市の松井一実市長は17日の記者会見で、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長(35)の広島訪問について「大変意義深い。若者に好事例を示してもらった」と歓迎した。フィン氏が訴えた日本政府の核兵器禁止条約の加盟へ、市としても働き掛けを続ける考えを示した。

 ICANは条約制定に貢献し、昨年のノーベル平和賞を受賞。フィン氏は長崎市に続き15日に広島市を訪れて被爆証言を聞き、若者との対話集会で活動に助言した。松井市長は「被爆者の思いを受け止め、自分はこう行動していると見せてもらった」と評価した。

 その上で、条約に反発する保有国や「核の傘」の下にいる国々へ、核抑止力に頼る考え方を変えるよう引き続き求める考えを説明。「日本政府にも物申していく」と話した。

(2018年1月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ