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ダボス会議に初出席へ 広島知事 平和の取り組み発信

 広島県の湯崎英彦知事は22~26日にスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に初めて出席する。県などが2013、16年に広島市で開いた世界経済人会議の特別顧問を、ダボス会議を主催するシンクタンクの世界経済フォーラム(WEF)が務めた縁もあって招待されたとみられる。湯崎知事は現地で平和の取り組みなどを発信する。

 米国のトランプ大統領など各国首脳や著名な経済人、財界人たち約2200人が出席する予定。湯崎知事は、高齢化▽環境▽教育▽女性活躍▽国際政治―などの各セッションに参加する。複数のセッションで発言の機会が用意され、「学びの変革」を掲げた県の施策や医療情報などのデータを活用した県のヘルスケア事業などを紹介するという。また、県の「国際平和拠点ひろしま構想」や、ビジネスを通じた平和構築に向けて今後も広島での開催を予定する世界経済人会議について、出席者にアピールする。各国の経済人を中心に人脈づくりも進める考えだ。

 24日に現地である日本の食文化のPRイベント「ジャパンナイト」にも参加。約600人に、フランスで流通している広島の地酒の「千福」「賀茂泉」「龍勢」「白鴻」の4銘柄を振る舞う。

 県によると、国内の自治体関係者で招待されたのは湯崎知事と福岡市長の2人だけという。21日に広島を出発し、27日に帰国する予定。(胡子洋)

(2018年1月18日朝刊掲載)

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