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日韓交流「地方から」 駐日大使、広島を初視察

 申珏秀(シンカクス)駐日韓国大使は7日、地方視察で広島市を訪れ、市役所で松井一実市長と懇談した。島根県・竹島の領有権問題をめぐって悪化した日韓関係について、地方レベルで交流をさらに深めることが問題解決につながるとの認識で一致した。

 申大使は、広島市と韓国・大邱市の姉妹都市提携を挙げて「地方都市同士で理解と信頼を深め合うことで両国の関係の裾野が広がる」と述べた。また、松井市長が会長を務める平和市長会議に賛意を示した。

 松井市長は「人と人とのつながりがあれば深刻な事態にならない。互いのプラスの面を引き出し、友好を深めて問題の解決を」と応じた。

 会談に先立ち、申大使は平和記念公園(中区)内の韓国人原爆犠牲者慰霊碑に花を手向けた。

 申大使が昨年6月に着任後、広島市を訪れるのは初めて。8日は広島県庁に湯崎英彦知事を訪ねる。(山本乃輔)

(2012年11月8日朝刊掲載)

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