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「岩国強化反対」広島全域で活動 市民団体 27日名称変更

 廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」は広島市中区で27日に開く総会で、団体名から「西部」を外す。在日米軍再編に伴う岩国基地への艦載機移転が始まり、騒音被害が県東部にも広がると想定。県住民の会とし、活動の場を県内全域に広げる。

 住民の会は2005年12月に発足。廿日市市や広島県、国に対し、艦載機移転計画の撤回などを米政府に働き掛けるよう訴え続けている。昨年は三次市に県北地域世話人会をつくるなど活動を拡大。福山市や三原市など県東部からの入会者も相次ぎ、名称変更を決めた。

 坂本千尋共同代表(64)は「基地強化は廿日市市や広島市だけでなく、多くの県民に米軍機を身近に感じさせる一大事。広域的に声を拾う必要がある」と話す。

 総会は中区の広島弁護士会館で開催。「伝えられない在日米軍の実態―岩国基地強化と沖縄」と題した琉球新報社(那覇市)の松元剛読者事業局次長の講演もある。資料代800円。住民の会☎0829(31)3356。

(2018年1月23日朝刊掲載)

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