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ボスニアの文化・内戦紹介 安芸府中高留学生 チーズミッチさん 府中南小を訪問

 ボスニアから府中町の安芸府中高に留学しているアダ・チーズミッチさん(17)が23日、同町の府中南小を訪れ、5年生124人に母国の文化や戦争について語った。

 イスラム系住民の多い地域出身というチーズミッチさんは、母国の自然や食文化などとともに1990年代の内戦の悲劇を紹介。「母からは『平和とは理解し合うもの』と教わった。広島に来て、平和を求め運動する人々を知り、誇らしく思った」などと流ちょうな日本語で説明した。

 児童からは多民族国家の様子を理解しようと質問も相次いだ。竹下祥生君(11)は「原爆と違う戦争のことはあまり聞いたことがなかった。平和は愛と自由から生まれるという意見がよかった」と話した。

 同小5年生は、被爆体験を聞いたり、被爆者が多数搬送された広島市南区の似島を訪問したりするなど平和学習を重ねている。(田中伸武)

(2018年1月24日朝刊掲載)

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