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写真特集 ヒロシマとの絆 深化 ICANのフィン事務局長 初の訪問

 核兵器禁止条約の制定に貢献し、昨年のノーベル平和賞を受けた非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン)、本部スイス・ジュネーブ)。ベアトリス・フィン事務局長(35)が15日、初めて訪れた広島市中区の平和記念公園で、核兵器廃絶へ、被爆者や若者たちと絆を深めた。

 広島国際会議場で小倉桂子さん(80)=中区=から8歳での被爆体験を聴き、つらそうな表情を浮かべた。原爆資料館では被爆前後の広島を表したCGや写真を見学。非人道性を伝える決意を新たにした。

 「原爆の絵」の制作、廃絶を求める署名集め…。被爆地の高校生たちの平和活動も熱心に聴いた。核兵器廃絶へ「広島は希望の都市」と繰り返し、資料館の芳名録にも記した。

 意見交換会に参加した広島県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(75)は「フィンさんの精力的な姿に『私たちも頑張る』という気持ちになった。日本政府を条約加盟に動かすための活動をさらに進めたい」と力を込めた。(写真・高橋洋史、田中慎二、藤井康正、文・水川恭輔)

(2018年1月24日セレクト掲載)

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