×

ニュース

支援策協議へ訪朝 広島 朝鮮人被爆者協が総会

 広島県朝鮮人被爆者協議会(李実根(リシルグン)会長)は8日、広島市南区で総会を開いた。日本と国交のない北朝鮮に住む被爆者の実態を調査し、支援について関係者と協議するため、金鎮湖(キムジノ)理事長が12日から8日間の日程で訪朝すると報告した。

 同協議会によると、2008年度時点で生存していた北朝鮮の被爆者は382人とされる。金理事長は現地の被爆者団体などと意見交換し、援護に向けた情報を集める。「あと10年もすれば北朝鮮の被爆者はゼロになるかもしれない。より幅広い支援運動を進めたい」と話した。

 総会には会員たち約50人が出席。被爆体験の継承に向け、被爆2世部会を新設することを決めた。さらに李会長の再任と、3人だった役員を9人に増やすことも認めた。理事長は新設ポストで、8日就任した金理事長は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)県本部の常任顧問。(加納亜弥)

(2012年11月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ