×

ニュース

被爆アオギリの紙芝居寄贈 仏の児童から折り鶴 福山市立大生らに

 被爆アオギリを題材とした紙芝居を国内外で朗読・寄贈している福山市立大(港町)の大庭三枝准教授と学生のもとに、作品を贈ったフランスの小学校から折り鶴が届いた。交流を広く知ってもらおうと、まなびの館ローズコム(霞町)に11日まで展示している。

 紙芝居は被爆アオギリの「平和の種」をツルが世界に運ぶ物語。2006年に当時市立女子短大講師だった大庭准教授と学生が作った。08年にフランスの学校などで仏語版を朗読し、その後プレゼントした。

 折り鶴の送り主は、寄贈先の一つサン・シール市のレピュブリック小。作品で平和学習をした児童と教員約60人が折った鶴に「平和を祈る」などのメッセージが添えられ、10月下旬に届いた。

 折り鶴とメッセージは、朗読に取り組む市立大生たち7人が模造紙に飾りつけた。大庭准教授は「平和を願う子どもたちの温かい贈り物を多くの人に見てほしい。学生とともに福山での朗読も一層進めたい」と話している。(水川恭輔)

(2012年11月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ