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韓国・慶北大生 被爆体験学ぶ 広島市立大が協力

 韓国・大邱市の慶北大の学生が広島市中区の平和記念公園を訪れた。広島市立大(安佐南区)が実施するプログラムの一環で来日し、被爆の実態に触れた。

 人文学部の1~4年生たち22人。原爆資料館では、爆心地から約1・8キロで被爆した李鐘根(イ・ジョングン)さん(88)=安佐南区=の被爆体験を聞いた。被爆者、在日韓国人2世として二重に受けた差別の記憶や、「核兵器は絶対悪。良い戦争は絶対にない」との言葉をかみしめていた。

 2年張程晥(ジャン・ジョンハン)さん(22)は「民族間の憎しみでなく核兵器廃絶を願う姿に感銘を受けた」と話した。

 一行は今月7~28日に市内の家庭にホームステイ。市立大で平和学や日本文化などの講義を受けた。市立大は昨年度、慶北大生を受け入れるプログラムを始め、今回で2回目。両大学は昨年11月に学術交流協定を結び、教職員・学生の交流促進を打ち出した。(城戸良彰)

(2018年1月29日朝刊掲載)

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