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非核三原則「見直しも」 橋下氏 「持ち込ませず」で言及

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、日本が国是とする非核三原則の「持ち込ませず」について、「持ち込ませる必要があるなら国民の理解を得たい」と述べ、見直しがあり得るとの認識を示した。広島市中区での街頭演説後、取材に答えた。

 橋下氏は「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則に関し「基本は堅持する」と明言した。

 一方で「持ち込ませず」について「日本に寄港する米海軍第7艦隊が核兵器を持っていないことはあり得ない」と指摘。「米国の核に守られている以上、持ち込みはあり得ると感じる。本当に持ち込ませる必要があるなら国民に問うて、理解を得ていきたい」と語った。

 核兵器の廃絶については「理想だが、誰もが持たないということができて初めて成り立つ話。現実は無理で、日本は米国の核の傘に入る必要がある」と強調した。

 島根県・竹島をめぐる領有権問題では「国際司法裁判所を積極的に活用するべきだ」との考えを説明。韓国との「共同管理」発言について「領有権ではなく、周辺の海洋資源の利用権の問題。海洋資源の共同管理ルールを定めないといけない」と主張した。(村田拓也)

(2012年11月11日朝刊掲載)

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