×

ニュース

平和公園 投石に続く黒幕は… カラスふん害相次ぐ ベンチの一部 市が注意呼び掛け

 カラスによる投石被害が起きていた広島市中区の平和記念公園で、ベンチの一部にカラスのふん害が目立ってきている。市は先月末から、カラスがよく止まる木のそばにあり、汚れが顕著なベンチに注意の張り紙を設置。来園者に注意を呼び掛けるとともに、移設も検討している。

 市によると、昨年から広島国際会議場北側エリアの木製ベンチのうち、特に2基でカラスのふんの汚れが深刻化。「ベンチが汚れている」などの苦情が寄せられているという。

 公園内では2015年12月、国際会議場の壁面ガラスがカラスが落としたとみられる石で破損。市は16年2月に天敵とされるタカの置物を会議場の屋上に据え付けて近づけない対策を試みているが、2基はそこから100メートル以上離れている。

 市は「ベンチそばの木が寝床になっているのだろうか」と推測。「園内のあちこちにタカを据えるわけにはいかず、原爆慰霊碑のそばだけに大きな音で追い払うわけにもいかない」と頭を抱える。

 このため、市は先月「カラスのフンにご注意ください!」と記した張り紙を作り、2基に張った。園内にはベンチが約150基あり「あえて『フン注意』とあるベンチに座りたくないでしょう」と市緑政課。今後も被害が続く場合はそばの木とベンチを離す対策も考える。(水川恭輔)

(2018年2月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ