×

ニュース

平和交流 4人に奨励賞 ヒロシマ創造基金 カフェや音楽活動

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡谷義則中国新聞社社長)は5日、地道な国際交流や平和活動に取り組む団体・個人に贈る本年度の「国際交流奨励賞」に、広島県内の個人4人を選んだ。

 広島市中区の安彦恵里香さん(39)は昨年7月、平和記念公園近くに平和カフェ「ハチドリ舎」を開き、英語を含む被爆証言会など、草の根の平和交流の場として定着している。

 中区のアルバル・カスティージョさん(57)は、かつて内戦に見舞われた中米エルサルバドル出身のサルサバンドリーダー。広島に移り住んだ2006年に市民とバンドをつくり、音楽で平和を発信している。

 西区のフリーアナウンサー久保田夏菜さん(31)は、復興に向かうカンボジアを10年から繰り返し訪問し、地雷撤去の活動や広島市民の善意で建設された平和交流施設「ひろしまハウス」の現状などを伝えようと、講演を続けている。

 熊野町の通訳中越尚美さん(55)は、原爆で孤児となった被爆体験証言者の男性の生きざまを英語の絵本にして、フィリピンの児童福祉施設に贈る活動に3年前から取り組む。

 応募は前年度より6件増えた23件。3年連続で最多を更新した。表彰式は3月7日に中国新聞ビル(中区)であり、賞状と奨励金10万円が贈られる。(山本祐司)

(2018年2月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ