米のCTBT批准不支持 河野外相「非常に残念」
18年2月7日
河野太郎外相は6日の記者会見で、トランプ米政権が核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」に、包括的核実験禁止条約(CTBT)批准を支持しない考えを明記したことについて「非常に残念に思う」と述べ、米政府に批准の働き掛けを続ける姿勢を示した。
日本政府は、各国の核軍縮を進めるための柱の一つにCTBTを据え、発効を目指している。発効には研究、発電用の原子炉を持つ44カ国の批准が必要だが、米国など8カ国が批准していない。河野氏はティラーソン米国務長官たちに批准を求めることを「これからも続けたい」と話した。
核の役割拡大を鮮明にしたNPRに対しては、被爆者団体などが相次ぎ抗議している。河野氏は「北朝鮮の核、ミサイルという現実の脅威にさらされる中、米国政府が同盟国への核抑止のコミットメント(関与)を明確にした」とあらためて高く評価した。(田中美千子)
(2018年2月7日朝刊掲載)
日本政府は、各国の核軍縮を進めるための柱の一つにCTBTを据え、発効を目指している。発効には研究、発電用の原子炉を持つ44カ国の批准が必要だが、米国など8カ国が批准していない。河野氏はティラーソン米国務長官たちに批准を求めることを「これからも続けたい」と話した。
核の役割拡大を鮮明にしたNPRに対しては、被爆者団体などが相次ぎ抗議している。河野氏は「北朝鮮の核、ミサイルという現実の脅威にさらされる中、米国政府が同盟国への核抑止のコミットメント(関与)を明確にした」とあらためて高く評価した。(田中美千子)
(2018年2月7日朝刊掲載)