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被爆ピアノで「ノーモア」 英国のピアニスト フリス氏 広島で初の独奏会

 英国の著名なピアニスト、ベンジャミン・フリス氏(60)の独奏会が16、17の両日、広島市内である。被爆ピアノを使ったり、戦後復興ゆかりの音楽喫茶を会場にしたりする企画に同氏が賛同し、初めて来日公演する。

 フリス氏は14歳で英国の若手の登竜門とされるダドリー・コンクールに優勝。ヨーロッパ各地で交響楽団と協演し「紳士のピアニズム」と評される。

 広島公演は、日英両国を行き来する渡部中子さん(59)=東京都=が代表を務める演奏家支援団体「MCSヤングアーティスツ」の主催。渡部さんは「ヒロシマの平和メッセージは国際的な発信力を持つ。音楽とともに『ノーモア』の思いを伝えたい」と話す。

 フリス氏はこれまで日本公演に積極的ではなかったが、被爆ピアノの存在を知り「音楽家の義務だ」と引き受けたという。

 16日は午後6時45分から南区西蟹屋2丁目の純音楽茶房ムシカで、17日は午後2時から安佐北区亀山南2丁目の坂井原ピアノ調律事務所で。両日ともスカルラッティ「ソナタK426」、ショパン「舟歌」など8曲を独奏する。坂井原事務所では、被爆翌日に19歳で亡くなった河本明子さんの遺品の被爆ピアノを一部の曲で弾奏する。

 前売りはムシカ公演3400円、坂井原事務所公演3600円。当日券は両日とも4千円。MCSヤングアーティスツ☎080(9990)6397。(田中伸武)

(2018年2月7日朝刊掲載)

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