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米大統領 被爆地訪問を 広島・長崎市長、あす要請

 広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長は14日、東京都港区の在日米大使館を訪れ、再選を果たしたオバマ大統領の被爆地訪問を要請する。二つの被爆地の市長がそろって米大統領に訪問を求めるのは2009年10月以来。

 両市長は、オバマ氏に祝意を伝え、被爆地訪問を求める要請文を提出する。ルース駐日大使が対応する。

 オバマ氏は09年4月、チェコ・プラハでの演説で「核兵器なき世界」を掲げた。同年11月、就任後初めて来日した際の会見で「広島と長崎を将来、訪れることができたら非常に名誉だ」と述べた。

 一方、米国内に原爆投下を肯定する意見が根強いことなどを背景に、訪問実現の見通しは立っていない。

 広島、長崎両市は09年10月、米国を含めた核保有国首脳に被爆地を訪れるよう、東京都内の各国大使館に要請。今回、オバマ氏の再選を機に、あらためて求めることにした。(城戸収)

(2012年11月13日朝刊掲載)

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