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　山口県の山本繁太郎知事は１２日の会見で、米海兵隊岩国基地（岩国市）が在日米軍の垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの訓練拠点として取りざたされていることを踏まえ、米軍機による訓練の事前通知を防衛、外務の両省に求める考えを示した。１５日にも上京して両省に要望する。

　山本知事は「どういうタイミング、地域、訓練が実施されるのか、概略をあらかじめ教えてほしい。政府の責任で（県民の不安を解消する）努力をしないといけない」と強調した。

　同県は１２日に公表した政府の予算編成に対する要望の中で、岩国基地に関する安心・安全対策について「航空機の運用に関し、住民生活への影響が大きい訓練の事前通知や飛行実態の把握など県民の不安解消を図る措置」を求めた。

　米軍は沖縄に配備したオスプレイを今月中にも岩国基地や静岡県のキャンプ富士に派遣し、低空飛行などの訓練が本土の米軍施設などで始まる見通しとなっている。（金刺大五）

（２０１２年１１月１３日朝刊掲載）