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地上イージス「説明聞き判断」 萩市長、国の出方見守る

 政府が萩市で検討中の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画を巡り、萩市の藤道健二市長は13日の記者会見で、配備の是非については「国の説明を聞いた上で判断する」との考えを示した。

 小野寺五典防衛相は8日の衆院予算委員会で、候補地の自治体に対し、現地での適地調査前に説明する方針を表明。「地元首長の理解と協力は必須」とする一方、具体的な候補地は明らかにしていない。

 藤道市長はこの日の会見で、現時点で国から打診はないとした上で、「市に決まっていないものをコメントできない。市に決まれば住民の意見や環境への影響などの説明を受け、態度を表明したい」と述べた。

 イージス・アショアを巡っては、政府が萩市の陸上自衛隊むつみ演習場と秋田市の国内2カ所を候補地に検討。萩市では、同演習場の周辺地域の自民党支部が誘致と地域振興を求める決議文を国へ提出したのに対し、反対する市民団体も設立されるなど賛否の動きが出ている。

(2018年2月14日朝刊掲載)

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