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山口県、米軍機監視強化へ オスプレイ本土訓練控え

 山口県は14日、在日米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土訓練が今後、米海兵隊岩国基地(岩国市)などを拠点に始まるとの見通しを踏まえ、米軍機の運用状況のモニタリング(監視)強化に向けた施策を示した。基地周辺市町間の情報共有化を進める。

 「県基地関係県市町連絡協議会」を構成する県、岩国、柳井市、周防大島、和木町の間で情報収集をシステム化する。住民の通報や職員の目視で、日米合同委員会合意に違反する可能性がある飛行や緊急着陸があった場合は速やかに県に報告。県は協議会を構成する2市2町に連絡し、国や米軍への抗議や照会など必要な措置を検討する。

 これに必要な統一様式の報告書も初めて策定した。県の出先の岩国県民局も情報収集を強化。週1回程度、定期的に職員が基地周辺を巡回し、米軍機の運用状況などをチェックするとしている。(金刺大五)

(2012年11月15日朝刊掲載)

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