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「新作映画は原爆テーマ」 大林監督が意欲

 尾道市出身の大林宣彦監督(80)=写真=が23日、同市で始まった「尾道映画祭2018」に参加し、原爆をテーマにした新作を製作する考えを明らかにした。大林監督はがんで闘病中だが「次回作は原爆に向き合い、その実態を描く」と意欲を燃やした。

 同市のしまなみ交流館であった映画祭の開会式に笑顔で登場。「戦争体験者として映画で歴史を伝え、戦争を知らない人たちが今を考え、未来を平和にしていくお役に立ちたい」とあいさつした。

 記者会見では「原爆とは何か、正体を見つけていきたい」と表明。「平和になるまで映画を作り続ける。若い人にも続きをやってほしい」と話した。

 大林監督は昨年、太平洋戦争が迫る時期の佐賀県唐津市を舞台にした「花筐(はながたみ)/HANAGATAMI」を完成させた。一時は余命宣告をされたが、抗がん剤治療で回復に向かい、完成にこぎ着けた。(中間卓也)

(2018年2月24日朝刊掲載)

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