×

ニュース

医の功績に敬意 谷本清平和賞故碓井氏に贈呈

 財団法人ヒロシマ・ピース・センター(鶴衛理事長)は18日、広島県医師会長や核戦争防止国際医師会議(IPPNW)日本支部長を務め、5月に74歳で亡くなった碓井静照氏に第24回谷本清平和賞を贈った。

 広島市中区の広島工業大広島校舎であった贈呈式には、妻周子さん(74)=東区=と三女の田尻祐子さん(34)=中区=が出席。周子さんは「夫は地域医療の拡充と被爆者医療に一生をささげた。喜んでいるはず」と謝辞を述べた。

 碓井氏は8歳の時、爆心地から約2・3キロで被爆。在外被爆者の健診に赴くなど被爆者支援に尽くし、ことし8月に中区で開かれたIPPNW世界大会の誘致にも力を入れた。

 同賞は原爆で親を失った子どもたちを支援した広島流川教会(中区)の故谷本清牧師の遺志を継ぎ、設けられた。(田中美千子)

(2012年11月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ