×

ニュース

禁止条約 批准前向き 賛成国 スリランカ国会議長 平和公園訪問 考え示す

 スリランカのカル・ジャヤスーリヤ国会議長(77)が1日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の被害に触れた。昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約に賛同し、同国の批准への取り組みに前向きな考えを示した。

 原爆資料館では、原爆投下による広島の街の壊滅を伝えるCGや犠牲者の遺品を志賀賢治館長の案内で見学。原爆慰霊碑に花輪をささげた。先だって市役所で面会した松井一実市長から、同国で禁止条約の批准の手続きを進めるよう要請を受けた。

 ジャヤスーリヤ議長は資料館見学後、記者団に「8月6日に起こったことを二度と起こしてはならない」と強調した。

 同国は禁止条約の採決で賛成したが、政府による条約の署名、国会の承認などによる批准は、いずれもまだしていない。同国の条約批准への取り組みについて「支持する。国連とともに歩みを進めたい」と述べた。

 参院の招きで2月26日に来日。広島はジャヤスーリヤ議長側の希望で訪れた。(水川恭輔)

(2018年3月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ