×

ニュース

相次ぐ墜落「危険増大」 岩国爆音訴訟で原告側指摘

 米軍と海上自衛隊が共同で使う岩国基地(岩国市)の騒音被害を巡り、周辺住民654人が損害賠償や米空母艦載機の移転差し止めなどを国に求めた岩国爆音訴訟の控訴審の第4回口頭弁論が2日、広島高裁であった。原告側が、全国で航空機の墜落事故が相次ぐ現状を指摘し、危険性が増していると訴えた。

 原告側は準備書面で、昨年11月、同基地に移転予定だった米海軍のC2輸送機が東京・沖ノ鳥島沖で墜落するなどの事故やトラブルを挙げ、「住民の生命や身体に対する危険性が増大している」と指摘。「移転などで世界の軍事戦略の最前線基地となり、攻撃を受ける重大な契機となっている」と強調した。

 原告の男性(72)が意見陳述し、騒音による睡眠障害や高血圧など健康被害への不安を訴えた。(渡部公揮)

(2018年3月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ