×

ニュース

[イワクニ 地域と米軍基地] 確認事項「議論が必要」 日米協 市長、見直し検討意向

 岩国市の福田良彦市長は5日の市議会本会議で、米軍岩国基地や国、山口県とつくる岩国日米協議会の確認事項について、「表現も含めてしっかりと米側や中国四国防衛局などと議論していく必要がある」と述べ、見直しを検討する意向を明らかにした。

 岩国日米協議会は米軍機の運用ルールなどを話し合う場で、1971年に設置。「安全上許す限り工場や市街地の上空を飛行しない」「盆の13日から16日は飛ばないようにする」など、市民の安心安全や負担軽減に関係する16項目を確認している。91年を最後に開かれていない。

 一般質問の答弁で福田市長は、「正月三が日は訓練を行わない」とする確認事項を例に挙げ「離着陸自体を制限するものではない。表現に分かりにくさがある」と指摘。その後の取材に「空母艦載機移転に伴う市民の不安もある。市として米側や国へ議論を呼び掛けていく」などと述べ、確認事項の内容を改めて整理する考えを示した。

 一般質問では、正月三が日と盆期間中の米軍機の訓練、飛行を巡り、基地の運用マニュアルの記述と確認事項に食い違いがある問題も取り上げられた。同市の高田昭彦・基地政策担当部長は「確認事項はマニュアルとは別の物であり、米軍は確認事項を尊重するとしている。機会あるごとに確認事項の順守を米軍へ求めていくのが大切だ」と述べた。(松本恭治)

(2018年3月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ