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「北朝鮮非核化へ努力」 韓国大使が原爆資料館視察

 韓国の李洙勲(イ・スフン)駐日大使(63)が6日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館を視察し、北東アジアから核兵器をなくすため、日韓両国が協力する必要性を強調した。

 原爆慰霊碑と韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花した後、志賀賢治館長の案内で約50分かけて館内を回った。爆心地から1・5キロの中区東白島町で被爆死した3歳の男児が乗っていたという三輪車や、放射線被害の影響を伝える写真に見入った。

 李氏は「原爆の脅威を痛感した。現代でも北朝鮮の核が北東アジアの平和を脅かしており、日韓で非核化の実現に努力しなければならない」と語った。

 昨年10月の就任後、県内を訪れるのは初めて。県庁では湯崎英彦知事と会談し、北東アジアの非核化を目指してともに力を尽くすことを確認した。(樋口浩二)

(2018年3月7日朝刊掲載)

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