×

ニュース

3.11追悼 音楽や朗読でフクシマ支援 西区で演奏会 安佐南区でライブ

 東日本大震災から7年となる11日、広島市内2カ所で被災地から避難した人たちを音楽や朗読で応援するイベントがある。震災や原発事故の記憶を忘れず、ともに復興を願う場にしたいと、出演者は意気込んでいる。

 西区の古田公民館で音楽と朗読の会を催すのは、佐伯区のフルート奏者梶川純司さん(66)たちのグループ。ギターの上垣内寿光さん(39)=東区=と、平和や命をテーマにした本の読み聞かせを続ける梅原信子さん(70)=島根県美郷町=の3人で活動している。

 震災直後から広島の仲間を集め、福島県でチャリティー演奏会などを開いてきた被爆2世の梶川さん。「記憶の風化が進んでいると感じる。被爆地の市民としてフクシマを忘れてはいけない」と話す。

 当日は、梶川さんと上垣内さんがオリジナル曲や「アベ・マリア」など6曲を演奏する。梅原さんはハンセン病元患者で詩人の故・塔和子さんの詩や原爆童話を朗読する。被災地から県内に避難した人たちでつくる「ひろしま避難者の会アスチカ」代表のトークショーもある。

 午後2時開演。無料。先着50人を募っている。古田公民館☎082(272)9001。

 安佐南区伴中央の専念寺では、広島を拠点に活動するミュージシャン4人が「避難者応援ライブ」を開く。ジャズ歌手の川本睦子さん(36)=同区=と川本さんの呼び掛けに応じたギターやベースの奏者が「上を向いて歩こう」「いつも何度でも」など約10曲を披露する。

 川本さんは「震災について理解を深め、避難者と地元の人が心を通わせる場にもしたい」と力を込める。曲の合間には、アスチカ会員が暮らしぶりなどを話す。収益金や募金は同会に寄付する。

 午後2時半開演。入場料は2千円(高校生以下無料)。問い合わせの電子メールアドレスはmuzcosan@gmail.com(栾暁雨、木原由維)

(2018年3月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ