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「避難元の親が心配」 福島からの移住者 西区で報告 考える被災者支援

 東日本大震災の避難者支援を考えるイベントが11日、広島市西区の古田公民館であった。県内の避難者113世帯でつくる「ひろしま避難者の会アスチカ」(西区)の三浦綾代表(45)=安芸区=が約70人を前に、震災から7年を経た避難者の心境の変化を語った。

 震災の5カ月後に福島県いわき市から広島へ移住した三浦代表は、同会が2014年以降毎年続ける会員アンケートの結果を紹介。今回初めて、「今住んでいる自治体に定住する」との回答が過半数を占めたことを踏まえ、「広島で心を許せる人ができたという人も多い。一方で、避難元にいる親の老後・介護への不安も出ている」と指摘した。

 イベントは同公民館が主催した。震災発生時刻の午後2時46分には参加者全員で黙とうした。中区の無職西本勉さん(70)は「避難者の声に耳を傾け、自分に何ができるかを考えたい」と誓った。(渡部公揮)

(2018年3月12日朝刊掲載)

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