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被爆柳の案内板 除幕 広島市中区 原民喜ゆかり

 広島市中区橋本町の京橋川河岸緑地にある、作家原民喜(1905~51年)ゆかりの被爆柳の前に市の案内板が完成し、11日、除幕式があった。民喜を顕彰する広島花幻忌の会が民喜の命日(3月13日)にちなんで開く「碑前祭」の中で披露された。

 民喜が親から譲り受けた家の敷地に生えていた柳で、枝が京橋川にせり出している。民喜は中区幟町の生家で被爆。案内板には、民喜の写真や詩の代表作「永遠のみどり」を刻み、英訳も付した。

 同会の長津功三良事務局長(83)が「言葉を語ることのない木だが多くを伝えてくれる」と紹介し、民喜のおいの原時彦さん(83)=西区=たちの手で除幕された。

 参列者は案内板に花を手向け、芽吹いて緑に輝く柳を前に、幟町小合唱部の児童が「永遠のみどり」の歌声も響かせた。(道面雅量)

(2018年3月12日朝刊掲載)

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