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タービン ひびの可能性 島根原発2号機 中電、点検終了「未定」

 中国電力は20日、定期検査で停止中の島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機について、点検していた蒸気タービンの部品にひびが入っている可能性があると発表した。定期検査の技術的な終了時期は予定していた1月からずれ込む見通し。

 タービン4基のうち2基を超音波検査した。蒸気エネルギーを回転力に変える羽根が付いた円板24枚のうち、8枚のそれぞれ一部で確認された。17日に分解作業を開始。ひびがない場合でも組み立て作業に時間がかかるため「点検終了の時期は未定」(中電)という。

 2号機に関し、中電は定期検査に伴う主な工事を6月中旬に終了。8月に安全評価(ストレステスト)を国に提出した。ただ原子力規制委員会が稼働条件として来年7月までに示す安全基準に従う方針で、稼働時期の見通しは立っていない。(樋口浩二)

(2012年11月21日朝刊掲載)

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