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被爆医師の功績紹介 故蜂谷氏を顕彰 資料展示 岡山

 原爆の残忍さを医師の視点で「ヒロシマ日記」につづった蜂谷道彦元広島逓信病院長(1903~80年)を紹介する資料展が、蜂谷医師の出身地に近い岡山県岡山市北区栢谷の坂野記念館で開かれている。顕彰する会の主催。30日まで。

 資料展では蜂谷医師の写真や原爆に関する書籍、顕彰する会の活動資料を展示している。病院を退官し古里に戻ったころの貴重な写真もある。

 顕彰する会では、蜂谷医師の資料室を作ることも検討。森暢子事務局長(80)は「原発を含むエネルギー問題が論じられる中、蜂谷さんの存在が重要になってきている」と来館を呼び掛けている。

 蜂谷元院長は、爆心地から1キロ余りの広島市中区東白島町で被爆した。血まみれになりながら病院に駆け付け被爆者を治療した56日間の体験を出版。十数カ国語に翻訳された。26日休館。坂野記念館Tel086(294)5851。(岩崎信明)

(2012年11月25日朝刊掲載)

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