ニュース

　核軍縮の方策を探る外務省の「賢人会議」が２６、２７の両日、東京都内である。昨年１１月に広島市であった初会合に続き２回目。実質的な核軍縮の推進に向け、２０２０年までの短期で取り組むべき課題を中心に提言をまとめる。

　会議は、核兵器保有国や同盟国、核兵器禁止条約を支持する非保有国から選ばれた専門家、元外交官たち１０カ国１６人が委員を務める。今回はエジプトの委員を除く９カ国１５人が出席し、非公開で議論する。提言は、４月にスイス・ジュネーブである核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の第２回準備委員会に提出する予定でいる。

　河野太郎外相は初日のワーキングディナーで、委員と意見を交わす方針。河野外相は２３日の記者会見で、「ＮＰＴの準備委に、賢人会議の成果をしっかりインプットしたい」と述べた。

（２０１８年３月２４日朝刊掲載）